私たち一般社団法人HAHAは、目黒区自由が丘で次のような方々が安心して生活を送るため、住居提供を目的とした居住支援法人としての活動を行っております。誰もが安心して暮らせる地域を目指して、その住居確保分野での役割を担っていけるよう支援を続けていきます。
- 支援対象者
- 高齢者、母子家庭、共働き世帯、外国人、生活困窮高齢者、進学困難若年層、ヤングケアラー 他
高齢者への支援
(1)【入居前支援】経済面での心配を減らすため、少しでも高く家を貸したり売ったり出来るよう、高齢者の家屋の清掃と私財整理のお手伝いを致します。
(2)【入居中支援】介護認定を受けていないために認知症グループホームや特別養護老人ホームへの入所が困難な高齢者に対し、仮住まいを提供し、ケアマネージャーや包括支援センターを紹介、介護認定申請の支援をします。介護度の取得をしてもらうことにより(認定期間最低1カ月)、終の棲家となる適切な老人ホーム探しをお手伝いしています。
特に90歳生存率は男性1%女性2%と言われており(出典:厚生労働省R2年生存率) 90代高齢者は友人や兄弟、配偶者と死別している場合が多く、新たな近隣とのつながりを構築することが重要です。そこで弊社は、交友関係の再生も目指し近隣に開かれた趣味講座を提供すると共に、認知症カフェを開催し、近隣の友人作りや地域との交流を促しています。
(3)【退去時支援】(1)による経済的条件と(2)による公的介護支援程度の条件が明らかになった段階で、高齢者自身が望む生活の希望に沿ってどこに住むか、住まい方(施設か・独居か)はどうしたいか。自身の介護ニーズに合った環境を探し、高齢者施設かもしくは訪問介護のスタッフに介護記録や生活歴、家族情報、既往症、認知症状の特徴などの情報を提供し、次の介護者が高齢者を支えやすい環境を提供しています。また弊社運営施設に入居の場合には、事前にご自宅との二重生活を行うことで、愛着のある暮らしへの執着を無理に引きはがさず、本人の納得の上で新生活が受け入れられるように、心的ストレス(せん妄状態)の防止に努めています。
母子家庭への支援
(1)【入居前支援①】母子家庭支援ハウスの入居者への家賃債務保証や家賃保証会社を利用した家賃保証環境の提供により、スムーズな住居確保を実現しています。
- 世田谷区賃貸住宅S様 保証人が確保できなかったのでS様に日本セーフティー(株)の家賃保証をご利用いただき貸主と賃貸人(S様)のなかを取り持ち、居住確保を実現しました。(R4年9月)
- 目黒区賃貸住宅H様 仕事が無かったので家賃保証会社の利用もできなかったが、弊社が保証人になり家賃保証を提供する事で貸主に賃貸借の承諾を取り付けました。(R4年3月)
【入居前支援②】母子家庭支援ハウスの入居者への職業提供により保育園申込が可能となる環境を提供しました。
弊社運営の母子シェアハウス「グレンデール自由が丘」T様
仕事が無かったので、保育園が決まらず、保育園が決まらないので、仕事や住まいも決まらないという三竦みの状態だったので、弊社でアルバイトとして臨時採用をし、職を提供した上で、住まいを提供し保育園も入園できる環境を提供しました。(R4年7月)
- 住宅相談 無償
- 住宅情報の提供 無償
- 保育園・学校情報の提供 無償
- 職業提供 無償
- 保育園・学区小学校との園長校長との面談/引継ぎ 無償
- 児童相談所への訪問と面談 無償
(2)【入居中支援】母子家庭支援の根幹となる平日の食事(夕食)提供のほか、家事・育児支援、平日残業時の保育園送迎などを実施しています。
これにより母子家庭であっても子供を待たせることなく、親子そろって栄養バランスの取れた食事を定時にとることができ、かつ、生活リズムが整う事で母子ともに精神的な安定が得られます。
また、母親が安心して就業を継続するのに重要な学童保育の休み時や子供の軽症時の病児保育、夏季、春季などの長期休みの際の保育と昼食提供も行っています。
(3)【退去時支援】母子家庭支援の過渡期は離婚訴訟中やDVなどからの避難的措置による別居である事が多いため、プレシングルマザーと呼ばれるシングルマザー前の状態である場合が約70%を占めています(母子シェアハウスポータルサイト・マザーポート調べ)しかし、市区町村によっては離婚が確定したシングルマザーでないと受けられない支援も多く、母子支援ハウスを「卒業」した後、転居先の行政の支援に繋げることが重要となっています。特に離婚やDVなどにより精神疾患を抱える母親もあり、その場合は継続的な子供の教育環境の確保のためにも、引越先の行政による母子支援センターや訪問などの行政サービスに支援を繋げ、母子支援ハウスでの通学状況や親子や家族背景の抱える問題を共有することが重要です。
当社での聞き取りによる母子支援ハウス卒業後の生活の理想は、”母子支援ハウスの近隣で夕食サービスや保育サービスを受けながら、一般の賃貸住宅での賃貸、さらにできれば分譲マンションなどの購入など世帯収入が安定しステップアップしていけること”とシングルマザーの多くの入居者さんは語っています。実際に分譲物件を買うまでの世帯はまだありませんが、近隣一般の賃貸へステップアップ転居した世帯は3件。他2世帯は実家への転居となっています。
若年層支援
(1)【入居前支援】
①住宅相談 無償
②住宅情報の提供 無償
③家賃債務保証支援(有償 家賃の半月分、2年更新料1万円)
(2)【入居中支援】多世代シェアハウスでの朝食サポートや、夕食の片付けなどの軽度な家事を手伝うことにより家賃を安くしたり、もしくは無償提供したり、また1日2食が賄食として無料提供されたりするサービスを紹介し(住まい)+(食事)+(家庭の雰囲気)+(アルバイト)の4点を困窮若年層に提供することにより、温かな家庭の良さや人との信頼関係を学びながら、就学と就労の両方を実現させるプログラムを提供しています。
(3)【退去後支援】
・孤立への不安への相談(いつでも相談しに戻ってこられる場所がある事の説明)
・引越の手伝い(引越時の一時的な布団の貸し出しなど)
・残置物処理(粗大ごみ出し支援など)
多世代シェアハウスや住宅型有料老人ホームでの就職体験や弊社での事務作業を通じ、将来を考えそのまま就職することも可能である選択肢を提供しつつ、学歴向上により職業の自由選択の幅を広げた若者が巣立っています。
- R2年3月高校生女子(Iさん)⇒早稲田大学進学
- R2年10月高校生男子(B君)⇒商工会議所奨学金取得しカナダへ留学
- R3年3月18歳女子(Yさん)⇒関東学院大学へ就職
- R4年6月22歳女子(Tさん)⇒専門学校卒業後、弊社就職
- R4年9月23歳女子(Iさん)⇒会計士事務所就職
- R4年10月28歳女子(Uさん)⇒専門学校卒業後、弊社就職
実績詳細【高齢者支援例1】
相談元:S様 海外在住のS様のお嬢様
相談内容:82歳のS様(お母様)が賃貸マンションの建て替えのため、退去を求められているが、新しい賃貸マンションは年齢制限により見つけられずに困っているとの相談にいらっしゃいました。
結果:高齢者でも入居できるシニアシェアハウスを紹介し、S様お嬢様のご帰国に合わせて転居をお手伝い。なんとかマンション退去期限前に住居を確保することができました。
実績詳細【高齢者支援例2】
相談元:目黒区包括支援センター
相談内容:85歳のO様は自分たち夫婦が亡くなった後、知的障碍があるお嬢様が残されてどのように生活できるか心配され、お嬢様のためのグループホームを探されていましたが、多世代シェアハウスも検討したいとのことで相談にいらっしゃいました。
結果:障碍の特性上、一人歩きの心配があり、多世代ホームの利用は難しいとわかった為、障碍者グループホームを紹介させていただきました。O様ご夫婦はご自宅を売却し、お嬢様の入所に合わせてご夫婦も夫婦部屋のある介護付き有料老人ホームに転居されました。
実績詳細【高齢者支援例3】
相談元:認知症カフェにてU様(弟様とお母様)
相談内容:アメリカ在住の75歳T様(お姉様)がアメリカの自宅を売却し、日本で95歳のお母様のお世話をするため帰国準備をしていたところ、脳梗塞で倒れ3日後に発見されるという緊急事態に見舞われてしまいました。一人暮らしだったため病状も現状も不明。アメリカの身元引受人は日本の施設への医療搬送を希望されていましたが、海外在住のため介護認定ができるはずもなく、どこの介護付有料老人ホームからも受け入れを断られて困っている旨の相談がありました。
結果:要介護度が明らかでなくても入居できる目黒区唯一の住宅型有料老人ホーム「オーナーズテラス自由が丘」にて、U様お姉様のご帰国と医療搬送の受け入れ準備を行い、無事帰国がかなった上、現在は施設内でのリハビリも順調に進んでいます。
実績詳細【高齢者支援例4】
相談元:K様の義理の娘様
相談内容:86歳のK様(お義母様)は最近オレオレ詐欺に2回騙されており、もう一人暮らしは困難と感じていらっしゃいました。認知症のような症状も気になるので老人ホームを探していましたが、分譲マンションの売却をしないと入居費用は賄えない経済状況でした。健康上の不安を抱えながらも、介護認定を受けて認知症と認定されてしまうと、財産処分がしづらくなるので、介護認定を受けることもできない。いったいどこから手を付けたらいいのかわからないとのご相談をお受けしました。
結果:高齢者でも入居できるシニアシェアハウスを紹介し、K様にまず入居していただいた後、分譲マンションを売却し、予算をあきらかにしてから老人ホームを探すことをご提案させていただきました。お義母様が仮住まいに住むことにより、分譲マンションをリフォームしてから売却できるので、人生最大の資産である自宅を満足いく価格で売却できたうえ、安心して予算内の老人ホームを探す環境が整えることができました。
実績詳細【母子家庭支援例1】
相談元:M様ご本人
相談内容:夫がうつ病を発症したため一緒の家に住みながら自分が就業したが、子育てをしながら夫の看病をすることに疲弊してしまったので、いったん別居したい思いがある。しかし、職場復帰と子育てと新生活を同時に成り立たせるにはどうすればよいか困っている。また自分は在宅勤務のデザイナーなので、このままだと学童保育の申請ができる就業時間に足らないかもしれない、との相談を受けました。
結果:プレシングルマザーでも入居できる多世代ホーム「オーナーズテラス自由が丘」にて、ご主人了承の上保証人になってもらい、別居先を確保しました。また有償ボランティアとして食事の後片付けを行う時間を就業時間として申請し、学童保育の申請が可能となりました。
実績詳細【母子家庭支援例2】
相談元:H様ご本人
相談内容:DVのためとにかく夫と別居したいが、定職はまだなく求職中で、仕事を探すためにも保育園に入れたいが、住居も仕事もないとまず保育園に入れることができないと深刻なご相談をお受けしました。
結果:一般の賃貸物件を母子支援賃貸マンションとして使用させてもらえるように貸主に交渉し、家賃債務保証を弊社で行うことによって、一旦保証人問題を解決。家を決めることで保育園を確定し、就職活動しやすい環境を確保しました。
実績詳細【母子家庭支援例3】
相談元:T様ご本人
相談内容:離婚してから親元に戻っていたが、親からも虐待を受けるようになったので、心機一転東京で仕事をしながら自分の力で子育てして行きたい。介護職に興味があり、特別養護老人ホームでボランティアをしているので、出来れば多世代ホームで就業しながら資格を取得できないか、とのご相談を受けました。
結果:採用試験や入居者面談を踏まえて弊社運営の多世代ホームに入居し、専門学校通学の準備を進めていたが、精神疾患(境界性人格障害)の発作を発症し、他の入居者との和が図れなかったため、ご実家に帰っていただくことになってしまいました。この際、保育園やご実家の管轄地域にある母子支援センターに相談したところ、すでに障碍者として支援履歴のあるご家庭であったことが判明。東京での様子を説明し、ソーシャルワーカーへの引継ぎをしっかり行いました。
実績詳細【困窮若年層支援例1】
相談元:Y様お母様
相談内容:再婚相手のDVのため家に帰れない息子の部屋を探しているとのご相談を受けました。息子さんはまだ高校1年生なので、食事や家事サービスの付いた環境が必要で、食事の事だけを考えれば実家の柏(千葉)が良いのだが、学校が遠く通学に一日5時間もかかってしまう。学校にも近くなるのでなんとか弊社運営の家事付きの部屋を貸してもらえないか、とのことでした。
結果:多世代ホームを彼のケアホームとして提供し、そこから学校に通えるようにしました。長期休みの際は昼食も提供し勉強に集中できる環境を整え、3学期に学校の交換留学制度と日本商工会議所の留学支援金を使いカナダへ留学するまで、多世代ホームで同じ高校生の仲間や2歳から95歳までの多世代の入居者との生活を楽しむことができました。
実績詳細【困窮若年層支援例2】
相談元:外国人留学生T様
相談内容:日本に留学したが、コロナのためルームメートが帰国してしまい、住む場所がなくなってしまった。自分は専門学校の学費も払ってしまったし、できれば日本で留学を続けたいと考えているので、仕事付きの部屋を貸してもらえないかとのご相談を受けました。
結果:多世代ホームの朝食作りサポートの住込みスタッフとして仕事し、そこから専門学校に通い卒業。卒業後、弊社に就職してくれ、現在は日本語で介護職初任者研修も取得し、老人ホームの介護士として活躍中です。栄養士資格の取得を目指し大学進学のため貯金しながら、仕事と勉強の両立をしている頼もしい戦力となってくれています。