多世代ホームとは世代を超えた生き甲斐あふれるコミュニティ!詳しく解説

多世代ホームとは

現代は社会から孤立した孤独感を強く感じている方が多くいます。一人暮らしの高齢者や引きこもりの若者に育児中のママなど、外部と接触したくても、触れ合う機会や環境が整っていない方々も多数います。そのような方が安心して暮らしていける環境が多世代ホームです。乳幼児から高齢者までが一定のスペース内で、相互に良い刺激を与えあって暮らす生活エリアです。今回は多世代ホームとはどのようなものか紹介します。

多世代ホームの必要性

年齢層が異なる多世代が一緒に生活する複合住宅を多世代交流型住宅、または多世代ホームと呼びます。幅広い世帯が1カ所に一緒に住むことで、多様性のあるコミュニティが生まれるのです。そのような多世代ホームが誕生した背景として、現代社会に潜む問題があります。

一人暮らしが増加

国立社会保障・人口問題研究所が公表した2025年の単身世帯=一人暮らし世帯は、2015年より8.4%増え、1,996万世帯になると推計されています。日本の総人口に占める一人暮らしの割合が約16%になり、2015年では「7人に1人が一人暮らし(14%)」の数字から、「6人に1人強が一人暮らし」の時代になるのです。

一人暮らしは孤独

「だれも話し相手がいない」「食事は常に一人で食べる」「外出することはほぼなく、近くに親族や友人など頼れる人もいない」など、一人暮らしは孤独です。とくに、配偶者に先立たれ、孤立する高齢者の一人暮らしが増えています。その結果、孤独死が増えているのです。

育児中のママは孤独を感じる

入用紙を子育て中のママは、24時間乳幼児に付きっきりで、外部との接触がなくなり育児ノイローゼになるケースが多くあります。孤独を感じるママは多いのです。

孤独な若者やママと高齢者を結びつける

また、多様性が叫ばれる中で、現代でも同一性が重視される社会に馴染めず、孤立する若者もいます。そこで、そのような若者や孤独を感じる子育て中のママと孤独な高齢者が、世代を超えて交流する場=多世代ホームが作られたのです。多世代が交流することで相互にメリットがあることも理解されるようになりました。

国や一部の自治体はこのような行動をバックアップし、多世代交流を推進している地域も増えています。

 

多世代ホームの具体的な内容

多世代ホームは、異なる世代の人たちが共同施設のなかで一緒に生活しています。食事まで付いて、基本的には子どもから高齢者まで、どなたでも入居できます。多くの多世代ホームの場合、家事や食事のサポートをするスタッフが常駐し、入居者が快適に生活できるようサポートしてくれるのです。

国土交通省も後押し

乳幼児や子どもや若者に壮年から高齢者まで、共に暮らす居住空間は相互に助け合う、一昔前の時代の長屋生活に通じる部分もあります。国土交通省の「人生100年時代住まい環境整備モデル事業」にも選ばれています。これから急速に増加する高齢化社会の新たな暮らし方といえるのです。

多世代交流型住宅を解説

若年層から高齢者まで多世代が住む多世代ホームのような、住宅を複合して建設した住宅を「多世代交流型住宅」と呼びます。多世代交流型住宅に条文化された明確な定義は見あたりませんが、多様な生活形態が営まれるように、幼児から若者・壮年・高齢者まで、多世代が暮らしやすい住居を複合して建設されています。

幅広い世代が一か所で生活することで、個性あふれる多様性のあるコミュニティが作られるのです。同じ敷地内にサービス付き高齢者向け住宅や老人ホームに、デイサービス施設や、保育園やファミリー住宅・学生寮・商業施設などがそろいます。幅広い層が住む環境では、高齢者が若い世代と交流ができ、有意義な影響を受けているのです。

高齢者が元気で暮らせる環境

従来の高齢者施設は介護を必要とする高齢者ケアに重点が置かれていましたが、多世代交流型住宅は元気で活動的な高齢者の入居を想定し、人生の終焉を迎えるまで元気なままで生活できる環境作りが目標です。介護が必要になった場合でも、最後までケアを続けられる仕組みもあります。

多世代ホームは設備が充実

多くの多世代交流型住宅や多世代ホームでは、居室以外にリビングやレストランを備え、高齢者や障碍者向けの機能訓練室があります。また、入居者が自由に使える共有スペースまで完備しているのです。さらに、カラオケルームやシアタールームなど、娯楽に重点を置いた多世代ホームもあります。

 

多世代ホームのメリット

時代が求める新しいニーズから誕生した多世代ホームだけに、以下のようなさまざまなメリットがあります。

  • 多世代がいることで多様な生活が営まれ、生活にも多様性が生まれ活性化する
  • 高齢者が元気で健康なときからコミュニティに参加可能で、介護状態になっても大きく環境が変わることはない
  • 介護する家族も一緒に住むことが可能で、介護施設の入居者が感じるような孤独感は希薄
  • 高齢者も若者も子育て世帯も、新たな交流が生まれ、互いに支え合い、信頼できる関係が築ける

このように多世代交流はメリットも多く、孤立しがちな世帯同士が繋がりを持つことで、孤独死や自殺防止の効果もあり、地域が活性化するケースも見られます。

 

まとめ

多世代ホーム・多世代交流型住宅について紹介しました。世代を横断した新しい交流の場として注目されています。個が重要視される時代ながら、人間は一人では生きていけません。多世代ホームで世代を乗り越えて生きがいが感じる暮らしを送りましょう。

 

「一般社団法人 HAHA」は、東京都目黒区で多世代ホームを運営しています。多世代交流には多くのメリットがあり、人々の交流が希薄といわれている現代に、その価値が認められています。私たちの願いは、自分らしい「老後」を一人の時間を大切にしながら、一人暮らしではなく、同じ屋根の下に暮らすお隣さんと絆を持ち暮らしていただくことです。さらに、私たちは「老後」と言われる長い時間を、可能な限り介護や医療のお世話にならず、健やかに自分らしく楽しく過ごしていただけるように、お手伝いすることです。

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