訪問介護とはどのようなもの?サービス内容や対象者について解説!

訪問介護とは

高齢化社会が今後ますます進むとみられる日本では、介護サービスをどう提供するかが大きな課題になりつつあります。介護サービスの中でも、日常生活におけるさまざまな介助を受けられるのが今回紹介する訪問介護です。ここでは訪問介護とはどのようなサービスなのか、どのような人が利用できるかを中心に解説していきます。

訪問介護の基礎知識

「訪問介護」という言葉は聞いたことがあるけれども、詳しい内容については知らないという方はいませんか?そこでまずは訪問介護とは何か、どうやってサービスを受けるのかについてみていきましょう。

訪問介護とは?

訪問介護とは、自力で日常生活を送れなくなった利用者に対して身の回りの世話を自宅に赴いてサービス提供することです。かつては子どもや孫など家族がお年寄りの面倒を見ていたかもしれません。しかし核家族化が進み、子どもが実家を出るケースも珍しくなくなりました。また少子化で子どもの数も少なくなりつつあり、家庭だけで介護ケアを行うのが難しくなりつつあります。また高齢化・長寿化が進んだ結果、子どもも高齢になるなど老々介護の問題も出てきています。自力では難しいところを、外部の介護サービスで補完しようというのが訪問介護です。

訪問介護の対象者

訪問介護は誰でも受けられるサービスではありません。まずは介護認定を受ける必要があります。介護認定には要介護と要支援の2種類があります。中でもより深刻な状況の要介護認定を受けることが前提です。要介護には1~5まで5つの段階あります。いずれのレベルでも訪問介護サービスは利用可能です。

要支援の場合も「介護予防訪問介護」と呼ばれるサービスは受けられます。しかし要介護者と比較すると、利用に制約があるので注意してください。たとえば要支援1の認定を受けた人は訪問介護サービスを受けられるのは、週2回が上限です。

訪問介護サービスを受けるには?

訪問介護サービスは、事業者にお願いすればすぐに受けられるものではありません。まずは要介護認定申請を行います。市区町村に担当窓口があるのでこちらで申請してください。原則申請するのは当人です。しかし当人が申請手続きできなければ、代理人として家族や地域包括支援センターが手続きを行うことも認められています。

申請日から30日以内に、介護認定の通知がなされます。被保険者証に要介護の度合いが記載されているので、要介護認定されているか確認してください。要介護1以上であれば、訪問介護が受けられます。この時居宅介護支援事業所に依頼して、ケアマネージャーを選定します。ケアマネージャーは要介護者の状態を見て、ケアプランを作成して、この計画書にのっとって介護サービスが実施される流れです。ケアプランができれば、事業所と契約を交わして訪問介護サービスを受けられます。

 

訪問介護のサービス内容について解説

訪問介護のサービス内容ですが、大きく2種類に分類できます。それは身体介護と生活援助です。それぞれ具体的にどのようなサービスを受けられるかについて、以下で詳しく見ていきましょう。

身体介護

身体介護とは、利用者の身体に直接触れる形の介助を指します。食事介助や入浴介助、排せつ介助などが代表的です。また寝たきりの利用者相手では清拭や体位変換を実施する場合もあるでしょう。訪問介護サービスの目的は、あくまでも自立援助にあります。自分でできることは自分にやらせるという姿勢で見守ります。

生活援助

生活援助とは、日常生活のサポート業務のことです。日常生活で欠かせない調理や洗濯、掃除などを介護福祉士やホームヘルパーが担当する形です。自力で外出できない要介護者の場合、日用品の買い出しや薬の受け取りをお願いできる場合もあります。

また要介護者の中には、定期的に医療機関を受診している人もいるでしょう。中には自力で乗降出来ない方もいるかもしれません。その場合、ホームヘルパーは利用者が車の乗り降りするのを解除します。車いすや寝たきりの方の場合、介護タクシーと呼ばれる専用の車両を利用することもあるでしょう。介護タクシーの運賃などは介護保険の対象ではありません。別途利用者が負担することになるので、注意してください。

利用できないサービス

訪問介護では対象外のサービスもあります。あくまでも要介護者が自力でできない日常生活の作業のサポートが目的です。来客の対応やペットのお世話、庭いじり、家族の食べる食事作りや洗濯などは対応していません。よくホームヘルパーのことをお手伝いさんのようにお願いできると勘違いしている人もいるようです。しかし家政婦さんとは異なりますので注意してください。また褥瘡など傷の処置やカテーテルの管理などの医療行為も、介護福祉士やホームヘルパーの資格だけでは対処できない点も理解しておきましょう。

 

まとめ

訪問介護は自宅で余生を送りたいと思っている要介護者のためのサービスです。ただし訪問介護は介護保険を使って受けるサービスなので、まずは要介護認定を受けなければなりません。要介護1以上の認定を受けられないと訪問介護の対象外になってしまいます。また訪問介護は要介護者が自力でできないことをフォローするサービスです。家政婦さんとは異なるので、この点も誤解のないように注意してください。

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